こんにちは
クラウド事業部インフラエンジニアの和田佳那子です
先月に引き続き、サーバ・ネットワーク関連書籍レビュー第二弾になります。
今回は同じクラウド事業部の先輩方に多くのおすすめの本を教えていただき
その中でも共通しておすすめしていただいた
マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)
井上直也 (著), 村山公保 (著), 竹下隆史 (著), 荒井透 (著), 苅田幸雄 (著)
https://www.amazon.co.jp/マスタリングTCP-IP―入門編―-第6版-井上-直也/dp/4274224473
目次———————————————————————————————-
第1章 ネットワーク基礎知識
第2章 TCP/IP基礎知識
第3章 データリンク
第4章 IP(Internet Protocol)
第5章 IPに関する技術
第6章 TCPとUDP
第7章 ルーティングプロトコル(経路制御プロトコル)
第8章 アプリケーションプロトコル
第9章 セキュリティ
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この本についてのレビューを行っていきたいと思います。
この本のタイトル通り、前回と異なりサーバやawsについてではなくネットワークについての書籍になります。
サーバを構築したり、調査したりサーバに関して様々な作業を行う上でネットワークに関する知識は必須であると思います。学生時代ネットワークについて勉強しようと思ったことも何度かありましたが、途中で挫折してしまっていました。
しかし実際に作業を行う様になった今なら、とおすすめ率NO.1だった「マスタリングTCP/IP入門編」を第二弾に選び勉強してみました。
では早速レビューに入って行きます!
『ネットワークの基礎の基礎から学び、タイトルにもなっている「TCP/IP」について理解していく』
というのがこの本の内容になっているのですが、
大学の講義の教科書だった、という話を聞いていた通り全体的にとてもわかりやすくまとめられていました。読み進めていく中で特に各ページの左側に、本文で出てきた専用の単語等の解説が書かれていたところが、個人的にものすごく助かりました。
ネットワークの基礎について幅広く網羅されていますが、本書を読んで私が一番勉強になりこの本を読んで良かった!と思ったのが、
第1章1.5〜1.6にかけてのOSI参照モデルについての内容です。
OSI参照モデルについてはどんなものか知ってはいたのですが、いまいち理解が出来ておらず、先にも書いた様にネットワークの勉強をしていた時に様々な本を読んでいた際にも毎回ここで詰まっており苦手意識がありました。しかしどういうものかをようやく理解することが出来ました。
なぜ毎回ダメだったのに今回理解できるに至ったのか、その理由を考えてみました。
AさんからBさんに対しメールを送る、という具体例をベースに一つ一つの階層がどの様な役割を果たすのかを説明していく、という流れだったのですがこれがとてもわかりやすかったです。
各階層の役割→その役割に合った具体例
ではなく
「メールを送る」という一連のつながった具体例→各階層の役割
という流れが、
どの様な動きをしているのか、を思い出す際メールを送るという例をベースに役割を思い出せるので一度読んだだけでもかなりで定着しました。
まとめになりますが、
この本を読んで、ネットワークの知識が深まった!
というのももちろんなのですが
・何かを覚えていくとき、その機能や動きから覚えていくのではなくまずそれを利用した例を調べその例に沿って機能や動きを覚えていく、という方法自分にとても効果的だということを知ることができた
・OSI参照モデルを始め、ネットワークにあった苦手意識が払拭され、以前より理解できているな…とちょっとだけ自信がついた
この2点がこの本を読んで私が得られた一番の収穫でした。
今回読んだ入門編の他にも応用編、SSL/TLS編など色々なシリーズがあるようなので、もう少しこの入門編で修行してから他のシリーズにも挑戦してみたいと思います!